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2023年12月25日

七福神と吉祥文様 2008-1-13

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色絵富士鷹茄子文角皿
肥前・・有田窯・・1840?1860年代

一富士二鷹三茄子〔いちふじにたかさんなすび〕
初夢の縁起物、徳川家康にあやかれる ??

初夢で吉凶を占う習俗は古く、以前は節分の夜の夢を初夢としたそうですが、
その後正月二日に見る夢を初夢とすることが一般的になりました

縁起が良いといわれる理由はさまざまなものがあります
富士は〔ふじ〕は「無事」につうじ、鷹〔たか〕は「高い」につうじ、茄子〔なす〕は「成す」に
通じるという説や、徳川家康公の駿河の自慢三品がこの3つであったという説、
高いもの三品を列挙したという説〔初茄子は値段が高かった〕などがあります

ちなみに三茄子の後に四扇〔おうぎ〕、五多波姑〔たばこ〕、六座頭〔ざとう〕あるいは
四葬式〔そうしき〕五火事〔かじ〕などと続くこともあるそうです
七福神と吉祥文様  2008-1-13


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染付福寿草文三組盃
肥前・・1820?1860年代
◆福寿草〔ふくじゅそう〕
春を告げるめでたい花
キンポウゲ科の多年草、別名「元日草〔がんじつそう〕」とも
寒さに強く、旧暦の正月頃に黄色い花を咲かせることから日本ではこの花を
正月に床へ飾る風習が江戸初期からあります
江戸時代に紅花や八重咲きなどのさまざまな品種の改良が進みました
七福神と吉祥文様  2008-1-13

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青磁注連縄文八角水甕
肥前・・18世紀?19世紀
◆注連縄〔しめなわ〕
神を降臨することができる場所をあらわします
注連縄は神道などで用いられる縄ですが、囲われた縄の内側は神聖な場所であることを
表示するものです、お正月に注連縄を飾るのは、年神様をお迎えする神事にもとづいている
と考えられます
注連縄には譲葉と紙垂〔しで〕とシメノコ〔間にある細かい縄の飾り〕が陽刻であらわされています
注連縄をあしらつた意匠は多くありませんが、この青磁の八角水甕は清浄な水をためるものとして作られたものでしょう
七福神と吉祥文様  2008-1-13



Posted by kokono at 15:27│Comments(0)
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